儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
米澤 穂信
新潮社
2011-06-26



Tairaオススメ度:★★★★☆

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夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。
夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。
翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。
優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。
甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。
米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
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静かに淡々と語られる妖しく儚い物語の数々。

それぞれの物語は直接的には繋がっていないけれど、どの物語も静かな狂気をはらみながらゆっくりと確実に破滅へと向かっていく、そんな物語だった。

とても面白い小説だったけど、やはり僕は短編は物足りなく感じてしまう。

僕の勝手な感想だけど、特に表題作の「儚い羊たちの晩餐」は長編作として読んでみたいと心から思った。