うなぎ鬼 (角川ホラー文庫)
高田 侑
角川書店(角川グループパブリッシング)
2010-04-24



Tairaオススメ度:★★★★☆

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借金で首が回らなくなった勝は、強面を見込まれ、取り立て会社に身請けされる。
社長の千脇は「殺しだけはさせない」と断言するが、どこか得体が知れない。
ある日、勝は社長から黒牟という寂れた街の鰻の養殖場まで、60kg相当の荷を運べと指示される。
中身は決して「知りたがるな、聞きたがるな」。
つまり、それは一体―?
忌まわしい疑念と恐怖。
次第に勝の心は暴走を始め…。
いまだかつてない暗黒の超弩級ホラー、登場。
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最近、本屋さんでじっくり本を選ぶ機会がなくて、新しい本を入手できていないので、手元にあるほんの中から面白かったと記憶している本を改めて読み直している。

今回僕が手に取ったのがこの本。

やっぱり、とても面白い小説だった。

以前に僕がつけた評価は星4つ。そして今回も星4つ。

人の考え方で、同じものでも、悪く見る人もいれば良く見る人もいる。

そんなことが、この本では少し極端な描き方をしているけれど、実際そういうことなんだろうなと思うことは現実にたくさんあると思う。

怖いもの見たさで一歩でも入り込むと、もう元の世界には戻れない。そのことを頭では分かっていても実際に元の世界に戻れないという現実に直面しない限り踏み込んでしまうという人間の性を、強烈に突きつけられたような物語。

僕自身の人生でも、少なからずそういうことがあるようなないような。

面白い小説だった。