IMG_0216

死は望むところ (実業之日本社文庫)
深町 秋生
実業之日本社
2017-10-05



Tairaオススメ度:★★★★☆

----------
目をそむけたくなる冷酷な連射…。
神奈川県南足柄市の山中で、敏腕女刑事らが殱滅された。
急襲したのは「最後の天才極道」率いる武装犯罪組織「栄グループ」。
既成暴力団幹部らも抹殺し、警察にも内通者を抱えていた。
警視庁特捜隊は彼らを追うが、仲間を殺戮され、復讐を期す。
死をも恐れぬ者どもの闘いの果て。
類例なき警察小説の神髄。
血まみれの暗黒警察小説!
----------

スピード感溢れる、まさに怒濤という表現がぴったりな物語展開と、徹底したバイオレンス描写に、読んでいてクラクラしてしまったけど、ここまで突き抜けると逆に爽快感も感じなくもない、そんな読後感でした。

圧倒的な暴力を躊躇なく振るう犯罪グループに、警察組織がどのように対峙するのか、そもそも対峙することは可能なのか。現実的かどうかはさておき、そんなことを真剣に考えさせられた内容でした。

暴力を暴力で制するというやり方は、とても野蛮だし、結果として負の連鎖しか生まないだろうと思うけど、暴力に対してより強大な力をもって根こそぎ破壊するというやり方は、やはりとても溜飲が下がるというか、気持ちとして一番すっきりする形だなと思わなくもなくて、ただそれは法治国家の在り方を根本的に問うことでもあって。この本を読みながら、こんなことをとても考えさせられました。

何はともあれ、悪の組織対警察という分かりやすい設定のバイオレンス小説は、感情移入もしやすくて、最初から最後までハラハラドキドキと面白く読み進めることができました。